喪失感はなぜこんなに苦しいのか
―心のしくみと回復のプロセス―

🌸はじめまして
心のバランスを整える
メンタルエナジーアップセラピー
心理カウンセラー 伊南 はる香 です。

🍀 はじめに

大切な人や物、健康、そして叶えたかった未来を失ったとき、胸の奥にぽっかりと穴が開いたような気持ちになることがあります。

その喪失感は、「悲しい」と一言で言い表せないほど深く、時には日常の中でも重く心にのしかかるものです。

どうしてこんなに苦しいのだろう。
そして、少しでも心を落ち着ける方法はあるのだろうか。

この記事では、私自身の体験や心がどう感じ、どう回復していくかをもとに、喪失感の正体と、少しずつ心を取り戻していくプロセスをお話しします。

読んでいただくことで、「自分だけじゃないんだ」とほっと安心できたり、心に小さな光を見つけられたりするきっかけになれば嬉しいです。

喪失感に
押しつぶされた日々

以前の私は、喪失感に何度も押しつぶされてきました。

幼い頃、生みの母と別れたことは、小さな子どもにとって理解しきれないほどの大きな出来事で、心に深い影を落としました。

大人になってからは、父や義父母、職場の先輩、そして愛犬との死別を経験しました。

さらに、妊娠が叶ったものの流産という形で命を失ったこともありました。

小さな命を抱くことも、声を聞くこともできず、守れなかった痛みは、他のどの喪失とも違う深い悲しみでした。

そして、がんの診断を受け、健康という「当たり前」さえも失いかけました。

人との別れ、子を失う経験、体の変化、生活の崩れ。

形は違っても、共通していたのは「心にぽっかり穴があくような苦しみ」でした。

心のしくみを知ったとき、
苦しみの意味が変わった

喪失がこんなに苦しい理由

喪失の痛みは、単に「悲しい」だけでは片づけられない深さがあります。

そこには、いくつかの大きな要因が関わっているのです。

愛着が突然断ち切られること

「信じたい現実」と「起きてしまった現実」の間で心が引き裂かれること

そして、身体や心が“守ろうとする反応”を起こすこと


この「守ろうとする反応」がどんなものなのかを知ると、「自分はおかしくなったんじゃない」と安心できるかもしれません。


身体や心が守ろうとする反応とは?

大きな喪失を経験したとき、心や身体は強いショックからあなたを守ろうとします。

これは決して異常なことではなく、壊れないように働く自然な反応なのです。


💡 心の守りの3つの反応

・感情を守る → 無感覚・現実感がない
・身体を守る → 呼吸が浅い・眠れない
・自分を守る → 認めない・怒りにすり替える


こうした「守りのはたらき」があるからこそ、喪失感はあんなにも複雑で苦しく感じられるのです。

「悲しいから苦しい」のではなく、心と身体が必死に守ろうとしているから、あの重さやしんどさが生まれていたのですね。

「苦しみには理由がある」と知ったとき、私は少し安心しました。

悲しみは弱さではなく、愛する力があった証。

喪失を否定するのではなく、「回復へ向かう自然なプロセス」と受けとめられるようになったのです。

悲しみは消えなくても、
笑顔は戻ってくる

流産で失った命も、父や義母との別れも、健康や愛犬を失ったことも──

それぞれが私の心の風景に今もあり、消えることはありません。

けれど、その風景のにも、少しずつ光が差し込む瞬間も増えてきました。

悲しみを抱えたままでも、人は新しいつながりや喜びを見つけられます。

喪失と共に歩みながら、自分の心に新しい形を作っていくこともできるのです。

大切な存在を心の中で位置づけ直すこと──

それが少しずつ回復していく道だと私は実感しています。

あなたも自分の心を
抱きしめてみませんか

あなたも今、喪失感の中で立ちすくんでいるかもしれません。

それでも、痛みを抱えながらここまで歩いてこられた自分を、どうかねぎらってあげてください。

喪失の痛みは、「忘れること」で癒えるのではなく、抱えながら生きていく新しい形を見つけることで和らいでいきます。

涙があっても大丈夫。
笑顔が戻ってきても、大切な人を忘れたことにはなりません。

あなたの心が抱えている思いを、どうか否定せず、そのまま抱きしめてあげてください。

大切な思いを
安心して話せる場所

喪失の痛みを抱えながらここまで歩いてきたあなたへ。

その思いを、一人で抱え込む必要はありません。

私自身も多くの別れを経験し、そのたびに「言葉にすること」「安心して話せる場所」が大きな支えになりました。

一歩ずつで構いません。小さな変化や安心を積み重ねていくことで、必ず心は回復へ向かいます。

ウンセリングでは、あなたの思いを丁寧に聴きながら、少しずつ心に光が差し込むプロセスを一緒に歩んでいきます。

「ひとりじゃない」と感じながら、一歩ずつ安心を取り戻していきましょう。

あなたの心に、小さな光が差し込むきっかけになりますように。