喪失感とは何か ~大切なものを失ったあなたへ~

🌱はじめまして
心のバランスを整える 
メンタルエナジーアップセラピー
心理カウンセラー 伊南 はる香 です

人生には、避けることのできない「別れ」や「喪失」があります。

大切な人との死別、離婚、失恋、仕事を失うこと、健康を損なうこと…。

そのとき私たちは、言葉にならない「喪失感」に包まれます。

喪失の痛みは、誰かと比べられるものではありません。

どんなに時間が経っても、その人にしかわからない悲しみや空虚さが残ることもあります。

その重さに押しつぶされそうになることもあるでしょう。もし、あなたが今、

「このままでは前に進めない」

と感じているなら、どうかこのQ&Aが、ほんの少しでもあなたの心に寄り添えるきっかけになればと願っています。

💬 こんなお悩み
    ありませんか?

    ~心に寄り添うQ&A~


Q:「喪失感」とは、
 一体何なのでしょうか?
 この感情は、いつか

 消えるものなのでしょうか?

最近、大切な人を亡くしました。

時間が経っても気持ちが沈んだままで、前に進める気がしません。


A:もう会えない現実が生む、
 心の痛みと寂しさです。
 少しづつ和らいでいきます。
 ゆっくりで大丈夫です。

大切な人を失うのって、本当に辛いですよね。ぽっかり穴があいたような、時間が止まったような感じ…無理もありません。

喪失感って、「もう会えない」って現実を少しずつ受け入れていく中で感じる、心の痛みや寂しさなんだと思います。

この気持ちが完全になくなるわけじゃないけど、時間がたつうちに、少しずつやわらいでいくこともあります。

悲しみが、やがて思い出に変わって、心の中でその人と優しくつながれるようになる、そんな日が来るかもしれません。

今は無理せず、自分の気持ちを大事にしてあげてくださいね。ゆっくりで大丈夫です。


1.人の心は段階的に変化するという
  心理学的背景

人は大切な人を失うと、深い悲しみや喪失感におそわれます。これを心理学では「グリーフ(悲嘆)」と呼び、心が回復していく過程は「喪の作業」とされています。

🪷なぜなら?

多くの人が、「そんなはずない(否認)」→「怒り」→「どうにかならないか(交渉)」→「落ち込み(抑うつ)」→「受け入れ(受容)」という段階をたどると言われています。

この変化は自然なもので、人それぞれのペースで進んでいきます。

2. 「思い出の再構築」が癒しになる
  という考え方  

悲しみはその人との思い出と深く結びついていますが、時間がたつと、「痛みの思い出」が「温かい記憶」に変化していくこともあります。

それは、その人との関係性が「物理的には終わった」としても、「心の中では続いている」ことを意味します。

3.無理をしないという姿勢の大切さ  

喪失後の心はとても繊細です。

だからこそ、「前を向かなきゃ」「元気にならなきゃ」と自分にプレッシャーをかけすぎないことが大切です。

自分を責めたり、急いで立ち直ろうとしたりせず、まずは「そのままの気持ちを大切にする」ことが、心の回復への第一歩になるのです。


💧たとえば、
日常の中での喪失感は・・・

たとえば、毎日のように連絡をとっていた家族や友人が突然いなくなったとき――
スマホを開くたびに「もうこの人からメッセージは来ないんだ」と思い知らされる。
帰り道、ふと「今ならまだ電話間に合うかな」と思ってしまって、すぐに現実に引き戻される。

あるいは、食卓のいつもの席に誰も座っていないのを見て、胸がぎゅっと苦しくなる。
その人と見ていたドラマ、聞いていた音楽、話した会話…何気ない日常の中にその人がいたことを思い出すたび、涙があふれて止まらなくなる。

――そんなふうに、喪失感は日常のあちこちに顔を出します。
「もういない」とわかっていても、心がまだその現実についていけなくて、痛みや寂しさとして感じ続けてしまうのです。

「もういない」とわかっていても、心がその現実を受け入れるには時間がかかるものです。

痛みや寂しさを感じるのは、それだけその人があなたにとって大切な存在だったからこそ。

どうか、その気持ちを大切にしながら、少しずつ心を休めていってください。


🕊 まとめ:
  喪失感と向き合うために

人との別れは、誰にとっても避けられない人生の一部です。

その喪失感は、私たちがその人をどれほど大切に思っていたかを映し出す証であり、心がその存在を深く覚えているからこそ感じる感情です。

別れの痛みはすぐには消えないかもしれませんが、その感情を抱えることで、やがて新たな絆を築く力や、誰かを大切に思う心のやさしさへとつながっていきます。

焦らなくて大丈夫です。無理に元気になろうとしなくてもいいのです。

自分のペースで、心のままに、少しずつ歩いていきましょう。

それでも、「一人では抱えきれない」と感じたら――

どうか一人で抱え込まず、必要なサポートを受けることを考えてみてください。

話すことで心が軽くなり、次の一歩を踏み出す力が見つかることがあります。

カウンセリングでは、あなたの気持ちを丁寧に受け止め、一緒に道を探していくお手伝いができます。

お越しいただけるその時を、静かにあたたかくお待ちしております。